渋沢栄一翁の名言と人生(4)
晩年期
今回、いよいよ壮年期から晩年の話を書きます。
実業家としての才能を次々と発揮していきます。
1876年石川島平野造船所(現、IHI)に創業支援、秀英舎(現、大日本印刷)、中外物価新報(現、日本経済新聞)の創業支援を行います。
1879年には、東京海上保険会社(現、東京海上日動火災保険)に創業支援、日本鉄道株式会社(現、東日本旅客鉄道)、東京電灯会社(現、東京電力ホールディングス)の発起人となります。
その他多数の企業の発起人、創業支援に関わっていきます。
その間、教育事業への支援も行います。
1886年養育院慈善会創立、1887年東京女学館、永田町に開校します。
この後も多数の慈善事業を晩年まで行っていきます、
渋沢栄一の経営者としてだけでなく、教育、慈善事業と社会に対して常に考えて
いたことは、現在我々も見本とする精神だと思います。
ここで彼の名言を記します。
人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いない。仁者に敵なし。私は人を使うときには、知恵の多い人より人情に厚い人を選んで採用している。
意味:人を選ぶときには、家族を大切にしている人は間違いなく、人を使うときには、
人柄を重視して人情味のある人を採用している。
(今日の一言アドバイス)
夏も終わり、秋です。
山や木々の美しさは、自然と目に止まります。
コロナ渦で大変ですが、近くの公園に行き、
緑のあるところで深呼吸すると気持ちも落ち着きます。
秋は何か始めるのにいい時期です。
何か始めてみませんか?
好きなことから始めてみましょう。
出典:田澤 拓也著 『渋沢栄一を歩く』 (小学館)
:竜門社編『渋沢栄一訓言集』 (国書刊行会)
:鹿島茂 編訳『青潭論叢』(講談社学術文庫)