SNSを採用マーケットでどのように活用すればよいのか。IT企業で働く人事のT氏にインタビューさせて頂きました。
T氏: SNSが一般に浸透しきったタイミングから採用市場では2年遅れで使うと丁度よいタイミングです。それよりも早くても遅くても良くないですね。昔は採用市場でTwitterを使っていましたが今はLINEの方が主流です。説明会に参加した学生とLINEの公式アカウントを追加してもらい、1次選考の日程はLINEでやり取りしますよね。そうすればメールでやり取りするよりも離脱率が2,3倍は変わりますから。
石垣:なるほど。ではLINEの使いこなし方をもう少し教えてくれますか。
T氏:来年はインスタの方が主流になると思うのでインスタで説明しますね。まずポイントは3つ
- どんな人が働いているか。一緒に働くことになる仲間たちはこんな人です。休日はこんなことしていますといった自分がその輪に入って働いていけるイメージを持ってもらえるかが大切です。
- 次に環境です。どのような職場環境なのか、オフィスの写真、ランチマップも掲載します。オフィスの写真は特に自慢できるオフィス環境である必要はありません。昔ながらの重工な雰囲気のオフィスを気に入る学生もいますので、イメージと違ったということを防ぐことが大切です。
- 最期に仕事内容。1日の流れやインタビュー、会議風景、会社の思い、理念、価値観などを掲載します。SIerはどこもやっていることは同じと思われてしまうので当社の特徴を理解頂きます。
学生は何となく面白そうと受けにきても、内定をもらうと「本当にこの会社で大丈夫なのか」と不安になる方が多いです。会社で働いている自分をイメージできないから不安になるようですね。
そこを上記3つの視点でインスタを活用していく予定です。
石垣: では3つの視点で自社の良いところをアピールしていけば良いんですね。
T氏: うーん「良いところ」という考えに案外落とし穴があるかも。
よく説明会では会社一のハイパフォーマーに話してもらいますよね。ドラゴンボールでいえば、ベジータのようなめちゃ強いキャラを。僕の考えではベジータだけを露出しては危険です。そもそもハイパフォーマーであるベジータキャラはでしゃばりが多いです。でも説明会で当社のベジータにあこがれ同じベジータキャラが入社し、ベジータだけが7人いるチームをイメージするとぞっとしませんか。敵と戦う前にチームが崩壊しちゃう。
石垣:恐ろしく負けず嫌いで我が強いベジータだけのチームでは血の海になりそうです。
T氏:会社に必要なベジータの割合はせいぜい1割じゃないでしょうか。説明会やインスタに露出させるのはベジータだけでなくチャオズのようなミドルパフォーマーも必要不可欠です。これは絶対。もしチャオズキャラの人が誤ってベジータに憧れて入社してもベジータにはなれずに退職してしまいます。転職先でベジータになろうとしてもやはりなれずに挫折します。チャオズはチャオズの良さを極めて欲しいんです。ベジータにはないチャオズの良いところいっぱいありますから。
石垣: ドラゴンボールに詳しくない人のためにチャオズの良さを教えてください。
T氏: まず天津飯(上司のような存在)に対する忠誠心は素晴らしい。超能力で敵を止めるという地味な技ですがその間に仲間が回復したり、攻撃できるという最高のサポート役です。皆やりたくないことを率先してやれる。奥の手で自爆までしちゃいますから。
石垣: 自爆ってイメージが・・・
T氏: ドラゴンボールは生き返ることができるので、それが前提です。
石垣: 面白いですね。一番良いところだけを露出させることに必死になり、苦悩する人事の皆さんに朗報かも。
T氏: チャオズは最強の縁の下の力持ちです。会社には絶対に必要。チャオズキャラの学生が目指すべき当社の頼れるチャオズをインスタに登場させていきましょう。
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