リーダーとしての心得(4)ー 能力がないボスは部下を酒に飲ませずには部下を育てることができない

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能力がないボスは部下を酒に飲ませずには部下を育てることができない

仕事の後、上司が部下を飲みに連れて行き、率直に意見を交換することを「飲酒」という。このような情報交換の方法が、日本企業の強さを支えてきたと言う人もいた。これは興味深い見解であり、私はそれを完全に否定するつもりはない。実際、京セラでは、この飲み会を従業員の交流の場として重視し、創業者の稲盛和夫氏も推奨している。

しかし、部下を指導することは、部下を飲みに連れて行くこととは全く別の話である。この二つの違いを理解していない上司がいて、飲みに行かないと部下を育てるのは無理だと思っているなら、この上司は三流の上司だと言えるだろう。

戦後の日本社会で働いてきた人がよく言うのは、ごく最近まで、一般のサラリーマンにとって、お酒は贅沢の特別な楽しみだそうだ。高度経済成長期のサラリーマンを描いた映画を見れば、彼らが飲み会にどれだけ興奮していたかが分かるだろう。数年前に70歳で亡くなった経済学者が「私は幼い頃二つの夢を見た。毎晩お酒を飲んで、好きなだけ本を買えるなんて、いいなあと思いました。でも、私が生きている間に、そんな日が本当に日本に来るとは思いませんでした」というエッセイを書いていた。

しかし、その時代は終わった。最近は若い人でも、自分のお金でいつでも気軽に飲みに行けるようになった。酒を飲んで部下とコミュニケーションをとるという発想に固執しても意味がない。そのような考えに固執する上司はのんきすぎる。それ以上に、上司が部下のために、会社のお金で、不適切で高価なバーに連れて行くことは、まったく言語道断だ。

上司は職場で部下を指導すべきだ。これが基本的な考え方だろう。京セラの稲盛氏は、「コンパ」を大切にしていると述べたが、彼はお酒を飲まなくても部下を育てることのできる人であることを忘れてはならない。その上で、社員の交流を促進するために、コンパを大切にするのだ。

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ライター情報
島田 亮司

ストックホルム大学交換留学を経て、中央大学法学部卒業。都内の大手教科書出版社に入社、主に英語辞典や教材の編集、異文化理解教育のテキスト製作を担当。その後、PHP研究所にて英文月刊誌の副編集長として国内外の取材、執筆、編集に携わる一方、松下幸之助研究の研究スタッフとして外国人経営者向けの研修セミナーの企画、運営、講演を行う。また、1997年設立のNPO国際交流団体SIEN(埼玉県国際交流協会登録)の代表として現在までの22年間、異文化理解、交流促進に関わる社会活動をする他、在日外国人向けに賃貸物件のアドバイス等を行う。宅地建物取引士。英語通訳案内士。ジャパンラーニング(株)国際部講師。Manabink LLC 代表 ( https://manabink.com )

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