リーダーとしての心得(6)常に「秘密のない組織」を目指す

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基本的に不透明な経営ではなく、透明な経営を実践しなければならない。透明な経営は社員の士気を高め、会社全体を活性化させるからだ。

特に経営者は、情報化時代の到来の意味を十分に認識する必要がある。ITの活用が重要だと言っているのではありません。ここにもっと重要な問題がある。

どうしたら社長が社長であり続け、部長が部長であり続けることができるのでしょうか。私が思うに、情報を独占できたことが第一だと思う。かつての企業は、情報を容易に一元管理できる階層構造を持ち、管理者は情報の力を利用して、情報を提供されない従業員を管理することができた。

しかし、この基盤は崩れつつあり、経営者が情報を独占して部下をコントロールしようとすれば、やがて従業員から強い反発を受けるだろう。

経営者がこの変化に気づいていない企業は、今、不祥事で苦しんでいる。最近、さまざまな企業の不祥事が話題になっている。不祥事の多くが内部告発によって明るみに出たようで興味深い。社会全体がコンピュータ化され、ネットワーク化された今、企業の内部活動を社会から隔離することはもちろん不可能である。

経営者は、「私だけ知っている」「社会はこのことを知りません」「これを知っている従業員はいません」といった考えを捨て、社員や社会が気付く前に進んで情報を提供しなければならない。

透明性の高い経営をしている企業は、情報が公開されるだけで不利益を被るという誤った認識を持っている人もいる。実際には、まったく逆のことが言える。企業が透明な経営を行うことで、従来よりも多くの情報を収集できるようになるのだ。

すべての経営者は、多くの人に自分の会社を見てもらうために透明性のある経営を行うべきだ。そして、経営者は国民の目の下で、社員や社会と協力して事業をさらに拡大していくべきだ。マネージャは「秘密のない組織」を作り、このような環境を構築する必要がある。

経営者は、透明性のある経営の下で耐えうる経営理念、企業理念、企業文化を創造しなければならない。

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ライター情報
島田 亮司

ストックホルム大学交換留学を経て、中央大学法学部卒業。都内の大手教科書出版社に入社、主に英語辞典や教材の編集、異文化理解教育のテキスト製作を担当。その後、PHP研究所にて英文月刊誌の副編集長として国内外の取材、執筆、編集に携わる一方、松下幸之助研究の研究スタッフとして外国人経営者向けの研修セミナーの企画、運営、講演を行う。また、1997年設立のNPO国際交流団体SIEN(埼玉県国際交流協会登録)の代表として現在までの22年間、異文化理解、交流促進に関わる社会活動をする他、在日外国人向けに賃貸物件のアドバイス等を行う。宅地建物取引士。英語通訳案内士。ジャパンラーニング(株)国際部講師。Manabink LLC 代表 ( https://manabink.com )

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